2014年9月10日水曜日

あなた自身が自分のために生きるのでなければいったい誰があなたのために生きるのでしょう。そして今、生きるのでなければ あなたはいつ生きるのですか

あなた自身が自分のために生きるのでなければ
いったい誰があなたのために生きるのでしょう。
そして今、生きるのでなければ あなたはいつ生きるのですか
~バビロニア経典~

Column 2014 No.13

 私たちは幼い頃から周りの大人から「わがままはいけません」「親の言うことは聞くものです」「人から頼まれたことは断ってはいけません」等々。自分よりも他者のために生きることが大切である・・・・ということを潜在的にたたみ込んで大人になってきました。

 しかし親業の人間関係講座では

☆ あなたの人生の主役はあなたです
☆ 欲求充足こそが人生の目的です

と謳っています。しかし多くの女性にとっては、気付いたら夫の脇役で生きていたり、子どもの人生に命を賭けたり、第三者の評価を気にしたり・・・・で、自分の人生の主役になり切ることはなかなか難しいようです。しかし誰かの脇役で生きるということは、多くは、生きている実感がないから、わけのわからない不安や不満、恐怖心を抱えて生きる羽目に陥ってしまいます。

 そしてひとりのその不機嫌な波動が実は、子どもや家族・社会の混乱に影響を与えていくのだ・・・・無関係ではないのだ・・・・ということに気付いている人はどれだけあるでしょうか。

 世界を見渡せば私たちの身近な国々においてさえ、21世紀になった現在もなお、終わることのない憎悪と積憤の連鎖が繰り返されています。そして貧困、環境汚染、環境破壊、核の脅威・・・・等々 私たち地球世界には問題が山積みです・・・・。そこだけを見ていると解決の糸口も掴めず、絶望感に打ちのめされてしまいそうです。

 もう、私たちひとりひとりの思考と視点を本気で変えることしか解決の道はないのではないかと今しきりに感じています。最近読み終えた「引き寄せの教科書」の著者、奥平亜美衣氏は

自分が幸せになるしか世界を変える方法はない!

 と喝破しています。まさに大共感で、私には膝を打つ感じがありました。私自身も常にそう信じ、講座でもお伝えしているからです。


 さて最近、知人からの情報で久々に映画館に足を運びました。タイトルは「マダム・イン・ニューヨーク」インド映画です。ごく普通の主婦である女性が勇気ある一歩を踏み出して、コンプレックスから立ち上がり、一人の人間としての誇りと自信を取り戻し、自立していくストーリーです。

自信と誇りを取り戻した彼女は言います

「ありがとう!自分を愛することを教えてくれて!」

 そして自分への愛は、さらにまわりへの愛へと広がっていくのだということを彼女の次のメッセージは示唆しています。

「・・・・相手との折り合い方を見失ったとき、そんなときこそ自分で自分を助ける時よ! 自分を愛し大切にすることは、あなた自身が一番うまくできるはず。そしてそれができたら再び相手と対等だと感じられるようになれるわ・・・・。」と。

 自分を真に幸せにできたひとりの女性のこのメッセージの中にこそ、世界を変えていける答えがあるような気が私にはしきりにするのです。自分を愛している容量でしか他者への優しさとか思いやりは決して表せないのだから・・・・。

 私たちひとりひとりが自己否定をやめて、自分を許し自分を愛して、納得できる自分の人生を果敢に創造していく。つまり一人の人間として自分の軸をもち、決して一般論に流されるのではなく、自分の感度を信頼して選択していけるようにひとりひとりが自立していく・・・・・。

 自分を愛し、自分の感度を信頼して生きるこうした自立した人々こそが、やがて必ずや民族の共存・共栄、人類を真の平和へと確実に導いていける人々なのではないかと・・・・。


自分自身を愛することができないうちは 他人を愛そうと
しないでください。それはできない相談です。
~ポール・フェリーニ~


*次回のコラムは9月30日前後の予定です。

6 件のコメント:

  1. 「マダム・イン・ニューヨーク」今日、また見てきました(^^;;(2回目・・・)

    日本だけでなくインドの人も親業と同じことを発信しているのですよね。
    なんだかうまく表現できないけど「世界の女子万歳!」って感じがします。

    「あなたが変と思っている人もその人からあなたを見るとあなたが変に見える」
    みたいなことも映画で言っていて
    すごく印象に残りました・・・。

      自分を愛し子どもだけでなく自分自身も家の中で自分らしく安心していられるように
    ・・・そんなことも親業に通じるなと思いました。
    そして2回目でも感涙しました・・・(*゚∀゚*)

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  2. MOONさま

    そうでしたか! 2回観にいかれたのですね!

    "自分を愛して 自分を大切に!" そこに目覚めた主人公 シャシ 、輝いていましたね! そして何と美しかったこと!

    仰るように親業に繫がることも多くて 久々に心に残る映画に出逢いました。

    MOONさま これからもお互いに さらに自分を大切に さらに自分に優しく まわりに愛を広げていきましょうね。そして世界に 地球に 大きく大きく愛が広がっていきますように!

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  3. 親業を始めてから、自分いじめをしないように気をつけ始めたと思います。
    それまでは、こうなったのは、自分の性格が悪いからだとか、気配りが足らないからだとか、もろもろと自分のせいで自己嫌悪に陥っていたと思います。

    でもでも、親業に出会ってから、自分を愛することを知りました。
    しかし、そう簡単には自分を愛せませんでした。今でもふっと思い起こしては、あのときの失敗は,私が悪かったんだよね。あの人を傷つけてしまったんだよね。あんな事を言わなければ良かった。と、自分を責めてしまうことがあります。

    そんなとき、自分をじっと抱きしめてよしよしとさすってやるんですが・・・
    なかなか時間がかかります。

    しかし、近頃の私は、自分を見つめることが出来るようになりました。
    相手を責めず、自分も責めず、なぜそうしたのかと考え、その後の自分の言動を考え、動けるようになって来ています。
    少しずつ、自分をみつめ受け入れていっているんだと実感しているこの頃です。

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  4. Kiyokoさま

    お互いに親業に出会って、自分を愛することの大切さを知りました。

    しかし、おっしゃる通り、自分を心から愛することの難しさ…...。過去を悔やんで自己嫌悪に陥ったり、ミスがあるとつい自分を責めたり、苦し紛れに相手も責めたりして…..。

    でもまず「自分を愛すること」の大切さに目覚めた私たちは、悪戦苦闘しながらも訓練を重ねて、自分を責めず(許し) 、相手を責めず(許し)、ただ事実だけを見つめて自分の思いの傾向に気付いていくことで、自分の言動が自然に変容していく!

    自分と格闘しながらも諦めずに「自分を愛すること」を求め続けていらしたkiyokoさま! そしていま "少しずつ自分を見つめ、受け入れていっているんだと実感しているこの頃です" と仰るkiyokoさまの一文、頼もしく、そしてとても心和んだことでした。

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  5. 数ヶ月間ずっと痛かった手の指が、ずいぶん楽になっているのです。
    もちろん、病院に行き、電気治療も針治療もずっと、続けているのです。

    なさけない、悲しい、苦しい・・とばかり思っていたのが、「こんなに痛めてしまったのに、よく働いてくれて有り難う。今まで何も気遣いせずにいたのに、よく働いてくれて有り難う!」と思えるようになり、そのままの状況を受け入れて、感謝して、自分をそのまま大事にしていることに気づきました。
    たまたま出会った親業友達と話していて、そのことに気づきました。
    ほんとにありがたい時間となりました。




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    1. くみこさま


      たとえ小指の指先だけであっても 痛みは神経を参らせてしまいます。くみこさまは 指全体に痛みがあった様子、それは大変でしたね…。

      ところが くみこさまは "痛い!情けない!苦しい…" と、痛みとの格闘をしていらしたところから、"指をこんなに痛めてしまったのに そして何も気遣いもしないでいたのに 指よ!よく働いてくれてありがとう" と 、自然に感謝の気持ちに溢れていらした! 気付けば指の痛みが 随分軽減していらしたんですねえ…。

      いつの間にか痛みをそのままに受け入れ、ありのまんまの自分を愛してあげていた自分だったんだ…と 。くみこさまは親業のお友達と話していて気付かれたんですねえ!

      自分を愛するということは 心にも体にも感謝をして 優しくいたわってあげることなんですねえ…。心に届くコメントを有難うございました!

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